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寄稿:マスクドちゃぶ台の「ぼくはこう見る2017年のSdJ戦線」

 全世界2700人のSdJ予想ファンの皆様、こんばんは! SdJ予想家マスクドちゃぶ台です! 今年も発表までの2ヶ月を「いやー、オレまだ候補作全然遊べてないわー」と言いながら過ごす季節がやってきましたね! 今日は友人の円卓P(「六次化農村」出版おめでとう!)のブログに今年のSdJの見通しについて寄稿させて頂きます!
 さて、遡ること1ヶ月前! 既に機は熟した! もはやSdJ予想になんら障害はない! と声高らかに予想をぶち上げた我々の勇姿がこちら! 

https://www.youtube.com/watch?v=4YFjlfWTKkM

 結果、K d J 全 滅 。えー、ノミネート発表から明けて1日、私自身は既に敗戦ムード漂う感がありますが、己の魂(脱出ゲーム嫌い)に殉じた男たちの骸を乗り越えて、皆様は正しきSdJ予想道を邁進して頂ければ幸いにございます。

 ちなみにぼくの予想はSdJ「キングドミノ」「センチュリー:スパイスロード」「ワードスラム」、KdJ「コテージガーデン」「ファーストクラス」「ヴァレッタ」でした。
 「センチュリー:スパイスロード」は面白すぎましたね! あれはSdJは無理なレンジのゲームですよ。でも、ノミネートまではワンチャンと思ったんですけどねー。
 「ワードスラム」が推薦リスト入りしてたので予想屋としてはなんとか生き延びた感じです。ホントか?

 KdJはね…… 粒が揃いすぎていたので難しかったんですよお。「コテージガーデン」も割と渋々選択した気持ちがありまして。というかハンスがカスってもいねえとかどういうこったよ!

 ロシア鉄道をカードゲームサイズのボリュームに圧縮した「ファーストクラス」!
 最近なぜかお盛んなドーラのデッキ構築「ヴァレッタ」!

 ハンスのこの2作品はいかにもKdJに的を絞ったボリュームと前評判で「今年のハンスは隙がない!」(……こともないかな、やっぱカードゲームって辛いんじゃございませんか?)という、ハンス史上稀に見るハイレベルの二頭出しではあったんですが、これがどちらも推薦リストにすら引っかかっていないとなると、うーん、「マルコポーロの旅路」以降のハンスはどこか選考委員会にそっぽを向かれているのか善戦はするけど突き抜けない感があります。去年の「ダイナスティ」だって有力ではあったのよ!(予想に挙げた人は語る)

 SdJは逆に候補作が挙げられないというか、こっちは粒が小さくて難しかった感がありますね。話題作も色々あるはあるんだけども、流通が弱いんじゃないか、というタイトルがちらほらと。
 特に非ドイツ産のゲームがドイツの賞を受賞するにはドイツ国内で安定した供給が果たせるかが重要なポイントとなります。例えば去年のSdJ受賞作「コードネーム」はチェコゲームズエディション製作のゲームですが、ドイツ語版の流通はハイデルベルガーが担当しておりました。
 さて、近年そうした他国のゲームを精力的に引っ張っているのがペガサスシュピーレで、最近のペガサスはかなりの勢いで多方面に手を出しています。最近の話題作で言えば、エッガートの「グレートウェスタントレイル」はもちろん、「キャプテンソナー」、「マジックメイズ」、「コテージガーデン」、「キングドミノ」辺りがペガサス担当分です。「コテージガーデン」はドイツ産のゲームではありますが元のパブリッシャーがシュピールウィーゼというゲームカフェなので流通面でタッグを組んだという感じでしょう。
 そうしたwithペガサスのタイトルがSdJ戦線でどれだけ存在感を示すのかは今後のSdJ予想でも重視すべきファクターとなるでしょう…… まあ、それは来年以降の話ですね。

 さておいて、ノミネートされたタイトルを見てみましょう。

SdJノミネート
キングドミノ
マジックメイズ
エルドラドへの競争

KdJノミネート

脱出:ザ・ゲーム
Raiders of the North Sea
テラフォーミングマーズ

 と、なりました。とりあえず「キングドミノ」がノミネートされてホッとしました! プフェファークーヘルでは十分な得票が得られなかったこのゲーム、ドイツの目の肥えたゲーマーからはややもすると手応えのなさすぎるゲームと映ったのではないかと思われますが、近年のSdJにおいてはそれが強みでもあり弱みでもあるというのがぼくの考えです。
 近年のSdJ受賞作はプレイ時間の上限が30分程度と、以前にも増して軽量化路線を進めている印象がありまして、例えば2015年の「コルトエクスプレス」なんかは遊んでみると満足感よりも物足りなさが勝るタイトルではあります。でも、この物足りなさ、もう1回遊んでみたいな、と思わせるような手軽さが昨今のSdJでは求められている感がありまして、そうしたプレイフィールの代表作となるのがやはり「キングドミノ」であることに異論はないでしょう。

 同様のことは「マジックメイズ」にも言えると思います。このゲームは「ハイパーロボット」だったり、SdJ関係で言えば「コンセプト」のような、全員で答えを探すタイプのゲームですが、さらに「花火」のような協力関係をプレイヤー間を持ち込んだところに捻りのあるリアルタイム協力ノー相談ゲームです。
 プレイ時間の額面は3-15分となっていて、さすがに3分では終わらないだろうという話ではありますが、それでも手軽さでは「キングドミノ」に引けを取りません。ペガサス流通とは言え、流通面での弱さが若干見て取れるのでそこがウィークポイントではありますが、新規性では勝っている部分もあり(SdJは新規性を結構評価します)、こちらも受賞の可能性はあると思われます。

 最後に「エルドラドへの競走」。クニツィアがSdJに絡んでくるのは、えーと、調べてみたら2013年の「ロンド」以来ですね。あー、そんなのもあったね。
 このゲーム、プフェファークーヘルでも結構いい評価を得ていまして、予想に「ヴァレッタ」を入れるか「エルドラドへの競争」を入れるかで迷ったところがあったんですが「クニツィアよりはドーラかなー」という理由にもならない理由から二択を外した次第です。ともあれノミネート作3作の中では最も王道のゲーマー好みなゲームと言えるでしょう。(ちなみにプフェファークーヘルでは「マジックメイズ」49点、「エルドラドへの競争」47点と評価は僅差)
 が、SdJノミネートの中で最もゲーマーの好むゲームは受賞できない、というジンクスというかパターンがここ数年は構築されていまして、例えば去年の「イムホテップ」、2015年の「街コロ」、2014年の「宝石の煌き」と、王道路線のゲームは苦戦を強いられている印象があります。
 コンポーネント的には一番見栄えのよいのがこのゲームでもあるので、そこは強みではあるかな。出版がラベンスバーガーというのも○。
 でも、去年コンポーネントショボショボで疑問視のあった「コードネーム」があっさり受賞しちゃったところを見るとさてどうなのかなというところはあるんですよねー。

 「コードネーム」との絡みで言えば、去年の「コードネーム」がドイツゲーム界隈にどれだけ利益を落としたのか、という点を抜きにSdJを語ることはできません。というのは初めて小箱ゲームとしてSdJを受賞した「花火」の年、ボードゲーム売上は昨年を下回ったという話があったんですね。(参考リンク:http://www.tgiw.info/2014/01/germangames2013.html) これ以来、小箱ゲームのSdJ受賞はやっぱり冒険だったなーというコンセンサスが生まれたっぽい気配がありまして、ちなみにその翌年の大賞は大箱の「キャメルアップ」だったりします。
 さて、去年のドイツボードゲーム市場は前年比1割増と好調でした。(参考リンク:http://www.tgiw.info/2017/01/spieleverlage_2016report.html) なので「コードネーム」はそれほど単価の大きいゲームではないんですが、それはさほどデメリットにはならないぞ、というコンセンサスがこれで生まれたのではないか、と推測できるわけです。
 となると、低額の「キングドミノ」や「マジックメイズ」にとっては追い風。そして「キングドミノ」は更なる秘策を隠し持っています。
 それが「キングドミノ」豪華版。予定されている日本語版では定価8000円にもなろうかという巨大「キングドミノ」は、まさに年末商戦を視野に入れた戦略商品です。パブリッシャー側のSdJ対策も年々巧妙になってきた感が窺えますね。

 蛇足ですが、日本語版の販売元であるテンデイズゲームズのタナカマさんは当然この「キングドミノ」豪華版の話は知っていて、実はぼくもそれをタナカマさんから聞いていたんですが、それにも関わらず「でもキングドミノは単価が安いから~」みたいなことをテンデイズTVで話し始めたので「この人はやることがエゲツねーなー!」と密かに思っていました。その時のマスクマンのなんとも言えない表情を皆様ぜひ録画で御覧ください。

 とまあ、そんな感じでやはり「キングドミノ」大本命の構図は変わらないのではないでしょうか。しかしちょっと気になるのが「協力型の謎解き脱出ゲームが今年の重要なトレンド」という審査員長のお言葉でして、これは一見KdJの「Exit」を指しているようにも見えますが、同時に「マジックメイズ」にも同じことが言えるのではないか(まあ、「マジックメイズ」は謎解きではありませんが課題解決の協力ゲームではあります)という感もあり、やはり「マジックメイズ」も怪しい…… という線も捨てきれません。
 しかし、この審査員長のお言葉、例年は受賞作の補助線として大いに機能していたんですが、去年やたら長口舌だったナラティブ系レガシーゲームが蓋を開けてみたら受賞をことごとく逃したという事例もありまして、果たしてこれは罠なのか真実なのか、なんとも判断しがたい部分があります。悩ましい!


 もう十分書いてきたような気もするんですが、次いでKdJについても見解を記しておこうかと思います。
 「脱出:ザ・ゲーム」はちょっと表記が面倒くさいのと「ザ・ゲーム」との混同があるのと宗教上の理由から以後「Exit」と呼ばせて頂きたいのですが、まあ、今年を代表するトレンドであるところの脱出ゲーム枠ということになります。脱出ゲームと言えば今年のフランスゲーム大賞でも「アンロック」が受賞しておりまして、果たしてKdJに脱出ゲームが来るのか来ないのかは予想において重要な分水嶺でございました。まあ、テンデイズTVに出演した全員、この二択を外した感じです。
 脱出ゲームについては前述の「アンロック」、ノリスの「Escape Room: The Game」が評判としてはよさげな感じで、「Exit」はそれと比べるとどうかなという部分もあったんですが、まあ、代表的な一つということなんでしょうかね。ぼく自身脱出ゲームには興味のないクチなのでこの辺の価値判断はさっぱりできないんですが。
 デザイナーはSdJ常連のブラント夫妻。これでKdJ受賞となると2011年の「村の人生」以来となるのでしょうかね。多作ぶりと作風の幅の広さは舌を巻きます。まあ、この夫妻の作るゲームであれば十分な品質は備えているのかなーという推測も効きます。一方で垢抜けなさも感じますが、それがSdJではいい方に働いている、よく言えば商業性と芸術性のバランスの取り方が上手い方なんではないでしょうか。
 パブリッシャーはコスモス。コスモスのKdJ絡みとなると「アンドールの伝説」での実績もあります。まあ、流通面での不安もなく、トレンドの先端にもある、有力候補と言って差し支えがない作品と言っていいのではないでしょうか。

 続いて「Raiders of the North Sea」ですが、これはちょっと面白いキックスターター発のニュージーランド産ゲーム。初出は2015年らしいんですが、ドイツ市場に出回ったのが今シーズンということになるのでしょう。これを事前に予想できた人はまずいなかったのではないかと思いますし、これは久々にSdJ審査委員会の面白い仕事ではないかと思います。この意外感は「ザ・ゲーム」以来かなー。
 まあ、「ザ・ゲーム」が受賞を逃したように、新味はあるけど多数の同意は得られないタイプのゲームではないかと思われますし、何よりも流通がかなりアレ(ドイツ語版版元のSchwerkraft-Verlagは後述の「テラフォーミングマーズ」のドイツ語版版元でもあります)なので受賞の目は薄いでしょう。が、日本に入ってくれば注目度も高く、遊ぶ意欲の高いゲームではないかと思います。
 日本のメーカーとしてはどこもノーマークだったと思いますので、どこか手をつけるにしてもこれからということになりそうですが(そういう意味で「マジックメイズ」を出したヘムズユニバーサルは凄いですよ)、まあ、最近のSdJ/KdJノミネート作の日本語版が出る率はかなり高いですから、これも近いうちに遊べる環境が整うのではないでしょうか。だったらいいな。「ブルームサービス」は結局日本語版出なさそうですけどね。
 ちなみに版元のGarphill Gamesですが、ここのゲーム、マジで日本のどこも今まで取り扱いがないので、どこが手を付けるかとかさっぱり読めないですね…… いやー、面白いなー。

 そして最後の「テラフォーミングマーズ」。ちょっとビックリでしたけどインパクトは「Raiders of the North Sea」の方があった感。
 とは言え、これまでのパターンからして「テラフォーミングマーズ」「グレートウェスタントレイル」「オーディンの祝祭」辺りは絡んでくるとしても推薦リスト止まりであろうとぼくは思っていました。多くの方もそう思っていたのではないでしょうか。
 しかし同様の悲観論をピュアさで有名なBGGのギークも呟いていたので、「あ、これは今年は潮目が変わるかも」という気配もありまして、実際蓋を開けてみたらこうなった……という。まあ、本当に受賞させるつもりがあるのかと言えばそんなもん欠片もないでしょと言い切れてしまうんですが(だったらこれまで受賞できたゲームは山ほどあるよなー)、一応こうしたヘビーゲームにも目を向けているよという審査委員会側のアリバイ工作を一応評価するべきだとは思うのです。
 まあ、去年の「パンデミックレガシー」の件を見る限り、なんだかんだで本賞は保守的なところに落ち着くのがKdJでもあるので賑やかしの面は拭えないですし、普通に3,4時間かかるゲームはなーという話でもありますし、流通がマジで弱いんだよなーという話もありますし、受賞の目がこれほど見えないゲームも珍しいと言えば珍しいです。
 とは言えドイツ人、意外にもこの手の直接攻撃の入るテキストありカードゲームが結構好きだったりもして、ちょっと懐かしいところでは2013年に「ブルージュ」がノミネートに入ってたりもするんですよね。あの年のフェルトは多作で他に幾らでもあったんですけども。まあ、「ブルージュ」や2015年の「エリジウム」も受賞を逃してはいるのでこの手のゲームはやはりエキスパート賞としてはレンジを外れるという基本線自体は同じなんだとは思います。

 と言う辺りを考えると、やっぱり「Exit」なんじゃないのー、という面白くもなんともない結論に至ってしまうワケなんですが、そうなると西の某御大がガハハハハと高笑いを上げる様子が目に浮かぶようで、なんというかそれもちょっとイラッ☆とするところがあるワケです。
 しかしまー、他の2作の受賞の目はホント薄いんだよなー。なんとかいいところを見つけてみようと思ったんですが、スミマセン、無理です。不利すぎます。
 これがまだ「グレートウェスタントレイル」ならワンチャンあったかもしれないけどプフィスターに3年連続KdJやるのもそれはそれでどうなんだよって話でもあるので死んだ子の年を数えるのはやめようと思います。
 なんにしてもなー、ノミネートの段階では面白いんだけど、結末を考えると興ざめってのがなー、なんかなー、みたいな感じです。難しいもんですね。はーあ、来年のSdJ予想に期待をかけることにしましょう。


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[ 2017年05月23日 22:23 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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