18番発電所

ボードゲームのことを書くよ
18番発電所 TOP  >  ゲームマーケット >  大阪ゲームマーケットの見所について

大阪ゲームマーケットの見所について

 来る3月9日日曜日、大阪マーチャンダイズマートにて開催されるゲームマーケット大阪に行ってきますです。
 ホントは同内容はポッドキャストで配信しようと思っていたんですが、ゲストなしで収録した音声を自分で聞き直してみたらこれが大層テンション低くてアカンやつでした。自分は既に遊んだ楽しさについては嬉々として語れるものの、これから起こるであろう未知の楽しさについてはどうにも歯切れの悪いことしか言えないのですね。6人地獄の釜で80とか平然と賭けるような保守的なポッドキャストが果たして面白いのかって話ですが、まあ、はい。
 ということで、独り立ちするには経験値から何から足りないと自覚を新たにしたので、改めて文章として書き出す次第です。セルフテープ起こしとでも言いますか。我々の業界ではこれを二度手間と呼びます。

 さて、大阪のゲームマーケットを睨む前に、まずは直近のゲームマーケットからここ最近のボードゲーム界隈の流れというか小規模出版のポイントをおさらいしたいと思います。
 2013年春秋2回の東京ゲムマを振り返ってみますと、春ゲムマはラブレターの成功を背景に500円ゲームがその存在感を際立たせたイベントと言えました。「セイルトゥインディア」「パトロナイズ」「ダンジョンオブマンダム初版」「ドンブリコ」自分が買ったものを挙げると「ダンジョンオーダー」とか、まあ、500円ゲーム花盛りでしたね。あと「ロストレガシー」の初お目見えもここでした。総合して軽ゲーがとにかく当たりまくったイベントだったと思います。

 さて、続く秋ゲムマも流行りの言葉で言えばミニマリズムといいますか、軽薄短小なゲームがシーンを席巻する流れが続くかと思ったんですが、実のところ一番話題を掻っ攫ったのは「モテねば。」ではなかったかと思うのです。これはまあ、自分の観測範囲内ではそう見えた、という話ですけども。
 そして評判が良かったと言えば、「Gem c'Rocks」。高天原さんは同類の重さのゲームをしばし出し続けているんですが、今回は特に出色の出来栄えだったようです。伝聞系なのはひとえに未プレイなせいですw
 その他、「ヘイムスクリングラ」「ギルドスタック」「アムステルダムの運河」「開拓王」と30分~60分の中量級ゲームの話題作が目立ったのもこの秋ゲムマの特徴ではなかったかと思います。もちろん、軽量級のゲームでも「犯人は踊る」や「シェフィ」と言った力作の存在感が強かったのですが、ミニマリズムが我が世の春を謳歌した2013春の流れからすると2013秋の布陣は随分とバラエティに富んだ構成になったのではないかと思います。

 総量から言えば中量級ゲームは軽量級ゲームの海に浮かぶ群島のようなものではありましたが、こと存在感や完成度では軽量級ゲームに引けを取らなかったのではないか……というのが、今回自分が強調したいところです。まあ、そういうアングルに持って行きたい強引さがチラッチラッどころではなくダダ漏れなワケですが、これもひとえに「中量級重量級ゲーム増えろー打率上がれー」と願うギーク的信仰心の発露でございまして、現実から目を逸らす歴史修正主義者の戯言ではないといいなと思います(ガンギマリの目で)

 そして、その流れは大阪ゲムマにも受け継がれているのではないか、と続きまして、この表題であるところの大阪ゲムマにやっとこ触れることができる次第です。そもそも大阪ゲムマと東京ゲムマにどれだけの関連性があるのかと問われるとそこはまあアレなんですけども。

 http://bakafire.main.jp/aristo/

 で、この流れで挙げる注目作ですが、まずはBakaFire PartyさんのAristo-Maze。4000円。
 冒険者パーティを結成してダンジョンに挑むという内容ですが、プレイヤーの立ち位置は冒険者そのものではなく彼らを雇ってダンジョンに送り出す貴族というのが特徴的です。詳しいルールとか公開されてないので細かいところはよくわからないんですが、プレイヤーの仕事はパーティの構築と情報収集で、一度冒険者をダンジョンに送り出してしまったらあとは割と自動的に処理が進むようです。
 ダンジョンゲーって電源ゲーの影響が強い物が多いというか、電源ゲーの面白さをなんとか非電源ゲーに落とし込めないかと試行錯誤するタイプが多いように思いますし、このゲームもそういう向きが窺えます。ネタ元はこれまではローグライクがメインだったんですけど、このゲームは放置型のRPGから拾ってきてるのがまあ、目新しいのかなと。
 同じようなアレで言えば、遊星からのフリーキックさんのオートマチックフロンティアとかありましたけども。あっちはロボットでパーツのカスタマイズに自由度があったのに対して、こっちはパーティの組み方に自由度があると。そんな感じなんでしょうかね。
 マーカー148枚って色んな意味で大丈夫かな…… と思うところもあり。どれだけ処理が簡便化されているか(手作業が少ないか)が分水嶺かなと考えます。

 http://cd.kyovo.org/spiele/age-of-craft.html

 次はChicken Dice GamesさんのAge of Craft~大建築時代~ですね。3000円。
 ルールが公開されているので読んでみたんですが、概ねカタン+街コロ+王への請願的な感じのゲームですね。ダイスの出目がカタンの資源に相当していて(なので1~6の6種類)、街コロ的に用意されたサプライから建物を建設する感じ。建物を作ると王への請願的に拡大再生産があると。さいころの交渉もアルヨ。
 このゲーム、4人でプレイする場合、ダイスを3つ振って親から1個ずつ十二季節の魔法使い的にダイスをピックしていくんですが、その関係で後手ちょい不利目な雰囲気。でも、交渉ゲー+ダイスゲーに後手不利とか言うのもナンセンス極まりないですよね。まあ、この段は十二季節って言いたかっただけです。
 基本的なルールは公開されているもののカードリストがないので戦略の幅とかリプレイ性とかその辺はよーわかりませぬ。まあ、この前の開拓王みたいな感じで割と遊ぶ前から触感が想像できるタイプのゲームではないかなと思います。

 http://blog.goo.ne.jp/imaginegames/e/e6a3fe354f47379c761e01b3cec613e9

 imagine GAMESさんのジジニャーゴ。3800円。コンポーネント多めということもあってなかなか強気の価格設定ですね。
 どうでもいい話ですけども、今回のゲムマ、大阪という土地柄がそうさせるのか「○○したら値引きします!」的な文言をやたら目にするような気がします。これがちょっと行き過ぎちゃうと売り手も買い手も困ったことになっちゃうんじゃないかなーなんて危惧したりも。そういう意味で色々な価格帯のゲームがそれぞれ適切に評価を得て出回るようになるといいなーと思います。
 で、ゲーム自体に話を戻しますと、このゲームはワーカープレイスメントのロイヤルターフ。なるほど。ロイヤルターフは競馬ゲームの名作で自分も大好きなゲームです。クニツィア博士のゲームの中でも珍しくテーマ性とゲーム性が一致しているタイトルの一つで競馬の特徴をものの見事にボードゲームに落としこんでいます。個人的リメイクして欲しいゲームタイトルの筆頭でもありますね。
 さてま、ロイヤルターフ数寄語りを始めると終わらなくなってしまうのでその辺は適当に切り上げますが、今回唯一自分が予約したのがこのタイトルです。つまり、今の自分はパドックで入念に下見した上で単勝馬券を握りしめて観客席最前列にかぶりつきな状態と言えます。競馬用語でいうところのイレコミが激しい状態なですけどもね、実際どうなりますかね。
 シープレースは自分も遊んだことがあるんですけど、ものすごい足の引っ張り合いが激しいゲームで、うん、ちょっとまたロイヤルターフとは毛色違うゲームでしたね。あのゲームから取ったヒントは多分勝ち抜き戦のところとシープレースの羊であるところの猫(つまり馬)(なんだこの表記)の出目の使い方とか多分そういうところではないかと。つまりこう↓

1737ef0a.png
 自分で作っておいて意味わからんw

 ロイヤルターフは完成度の高いタイトルなので、そこに何かを加えるのは実のところ蛇足が先立つのではないかという危惧もあるのですが、そこはデザイナーのセンスを信じて上手いこと調整されてると思いたいですね。これはルール公開されてないので、そうだといいなーって話ですけどもw
 ところでimagine GAMESさんはこれまでにも2作ゲームを出していたんですが、それらは自分的にはテーマやシステムが好みではないってことで敬遠してたんですよね。が、今回はテーマもシステムも割と自分好みの方向性なのでかなりキテます。
 一方でimagine GAMESさんの最初のタイトルであるところのポストマンレースなんかはあひるホイッPがえらく気に入ってたタイトルでもあります。あひるさんがホイホイされた処女作 → ノウハウが溜まってきた3作目、という流れは鍋野企画さんの王様のマカロン → 犯人は踊るのパターンと同じなので、ひょっとしたらこれはヒットの法則かもしれぬ、とか勝手に思っています。

 http://ash.jp/~md/html/game/doa-cat.htm

 ManifestDestinyさんのシュレーディンガーの猫。500円。
 ここまで中量級中量級言い続けてきましたがいきなり方向転換してのこれです。箱のなかの猫は生きているのか死んでいるのか、的な。プレイヤーが生きてると思えば生きてる確率に収束するし、死んでると思えば死んでる確率に収束するような、そんな感じのゲームです。
 一言では説明しづらいんですけど、既存のゲームで言えば、クニツィアの革命万歳に似てるように思います。軽いゲームにも関わらず随所に捻りが入ってて唸るというか。直感的ではないんだけどユニークさに溢れててらしいゲームだなーと思います。
 マニフェストさんはルールに独特の用語が多くてわかりづらいという意見が多かったんですけども、このタイトルはルールスッキリしていてわかりやすいです。今回のマニフェストさんは打率高いんじゃないですかね?

 とまあ、そんなところで、時間切れにてここまでー。
スポンサーサイト
[ 2014年03月07日 22:00 ] ゲームマーケット | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

円卓P

Author:円卓P
ニコニコ動画でボードゲーム動画作ってます

Twitter...