18番発電所

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ジジニャーゴ

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 imagine GAMESさんのゲムマ大阪出展作品。副題はネコとネズミのチューレースということで、まあ、色々入り混じってますねw タイトルのジジニャーゴはゲームに登場する猫の名前。1枠1番。
 ワーカープレイスメント式のロイヤルターフ・シープレース風味という一通りの紹介は、実際これだけだとなんのこっちゃという話ではあるw ロイヤルターフをベースにしているとは言え、実際はかなーりカスタマイズされている印象。

 1ゲームは3レースを通して行う。3レース目だけは1レース、2レースの上位3着までの猫が勢揃いする決勝戦的な構造で、初戦を勝ち上がってきた有力猫達が揃うパドックはちょっとした見応えがある。弥生賞とスプリングSの勝ち馬が皐月賞で並ぶような感じというかw
 また、1レース、2レースでは自分がオーナーになる猫が秘密裏に決められる。決勝戦の着順次第でオーナーにバックが入るので、オーナーはなるべく自分の猫を勝たせなければならない。とはいえ、露骨に自分の猫を贔屓すると途端に回りからボコられるので、肩入れはそれとなく自然に行うべきだろうw
 まあ、言わばアンダーカバー的な正体隠匿要素だ。このへんの構造はシープレースから着想を得たものだろうね。

 ゲームは大きく賭けフェイズとレースフェイズからなる。賭けフェイズはスタートプレイヤーから順繰りにワーカーとなる子分ネズミをプレイスしてアクションを選択する。
 選べるアクションは「猫へのベット」「猫への騎乗」「猫の餌の調達」「スタートプレイヤーの選択」。スタプレは一人しか選べないので、実際は選択肢はそれほど多くはなく、簡潔に纏まっている。猫へのベットを中心に、後は相乗りするか、餌で猫を強めるか、騎手を志願して強まった猫のおこぼれに預かるか、そんな駆け引きが展開される。
 このゲームはロイヤルターフと同様に相乗りが重要だ。で、ちょっとそれを抑制するために1匹の猫にベットできるのは「参加プレイヤー数-1人」という制限がある。実際、ロイヤルターフでは全員がベットして空気化する馬とかいたので、まあ確かに必要な処置ではある。
 餌を用意するとチーズ(勝利点)が貰えるとかは、まあ、凄くゲーム的な都合の匂いがするんだけど、それはさておきw

 全員が賭けを終えるとレースフェイズに移行する。レースフェイズは各猫に対応したダイス6個を一度に振って出た目の数だけ進む。うむ、つまりはすごろくだw
 しかしながら当然ただのすごろくではない。手番のプレイヤーは今回振ったダイスのうち「1個をポイする」か「2個1組を取り替える」か選ぶことができる。自分のオーナー猫やら賭け猫を有利に動かすようにダイスを弄る余地があるわけだ。
 このレースフェイズは簡潔ながら他のゲームからそのまま拝借したのではないオリジナリティがある。……ように見えるけど、ひょっとしたら元ネタがあるのかもしれないw
 このルールの特徴的なところは、それぞれの猫のポジションが一目で理解しやすいところだ。一巡目が終わるとつい「枠入り完了。スタートしました。まず飛び出したのは1枠アポロ。おっと、ジャバは出足がつかない。モキチとリリーが後を追う。アレックス、バスチアンが続いて、先頭は第1コーナーへ」とか実況の真似事がしたくなる。ロイヤルターフは区切りのタイミングで一息入れて盤面を見渡す暇がないので、この感覚はこのゲーム特有の楽しさだと思う。
 時間の縦分割と横分割の違いとでも言おうか。ロイヤルターフは淀みないレースのダイナミクスを肌で感じるんだけど、落とし込み方としてはとても抽象的なので、普段の感覚に近しいのはこちらという気もする。
 さて、この時間の横分割、フレーバーはとても豊かなんだけど、一方で展開を生み出す妙味には若干乏しい。どういうことかというと普通に先行有利w 大逃げを狙う馬があたかもスタミナ切れでズルズル下がっていく風景すら再現したロイヤルターフのそれと比べると割と淡々としている。先行した人気馬は止まる要素が少ないんだよね。まあ、「やっぱロイヤルターフはそこが華やかでさあ!」と熱を込めたくなるようなロイヤルターフ好き人間の話なのでここは若干話半分で聞いて欲しいんだけどw
 さて、レースにダイナミクスを生み出すためにジジニャーゴが取った手法は何か。それが「ブースト」。3角手前から4角出口にかけて猫を追い出しにかかるゾーンが設けられていて、ここで未使用のワーカーを一つ生贄に捧げることで猫は猛烈な加速を果たす。なるほど、先行勢の動きに変化をつけられないなら、追い込む側にギミックを付け加えればいいという発想だ。まあ、先行勢がブーストで押し切るパターンもあるけどw
 「強すぎると思ったらワーカー減らしてもいいですよ」とルールに書かれているほど強力なブーストではあるが、ブーストの発動は手番プレイヤーの任意によるもの。つまりブーストゾーンに意中の猫がいるか、タイミングよく手番が回ってくるかどうか、不確定要素が大きい。逆に意図して嫌な猫をブーストゾーンから追い出してしまう小技もある。

 ルールだけ読むとちょっとゴテゴテしすぎかも? と思うんだけど、局面局面の選択肢はさほど多くもなくて遊びやすい。強すぎるかも、というブーストもなかなか思い通りにはいかないし、最終レース前に稼ぎすぎるとヘイトを集めて沈むのはロイヤルターフと同じだw まあ、逆転要素としてのブーストや持ち猫ボーナスがあるので全公開ロイヤルターフほど絶望的ではないけどw

 実際のゲームでは、第1レースでは賭けた猫を全部入賞させて配当をせしめ、マークされた第2レースでは騎手でコツコツ賞金を稼ぐ。僅差でトップの第3レースは不利な状況。マークを外すために持ち猫に敢えてベットせず、最後のブーストで逆転を狙うもののまさかの1ゾロw 期待値出れば勝ってたのにw 最終的に勝ったのは、賭けた猫を次々に入賞させた最下位のプレイヤーでした。
 第3レースだけは配当が2倍になるので逆転性はかなり強め。予想外に大金が舞い飛ぶのが派手で楽しい。それだけに第3レースでヘイトを集めすぎないようにしゃがむのも一つの戦術w
 この日は3人で遊んだので常に1vs2の構図になった。こうなると無勢な側はかなりしんどいので4人以上で遊んだほうが損得関係がより複雑になって面白いだろうね。
[ 2014年03月20日 22:50 ] レビュー・感想 | TB(0) | CM(0)
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